愛車とさよならしてきた

ちびが生まれるちょっと前に中古で買ってから6年と3ヶ月、お世話になったダイハツ・ムーヴSRターボ(L602S)を、廃車のため業者に引渡しのため、留置先から業者最寄の浦和美園まで、最後のドライブをしてきた。
取得時の価格は46万円+初年度の任意保険料十数万で、郵便局の預金がほぼ吹っ飛ぶほどだったらしく、自分の同意なく当時の妻に勝手に口座解約されてしまうザマまで発生していたほど大きな買い物だった。
昨年春先まで、アイスバーンにてタイヤチェーン装着で徐行中だったにもかかわらずスピンして雪の中に突っ込んだり*1、狭縊路で左舷裾の前オーナーがつけた傷であった箇所を更に擦ったりといったことはあったものの、特に大きな事故もなく、自己初の所有車は天命を終えた。
2年前の車検の時点で、当時は乗換えを検討していたため要整備箇所を整備せずにいて、累積していた整備費用見積額が取得金額を上回っていたので敢えて直さなかったものを、諸般の事情で乗換えを見送ったため、小手先の最小整備だけで車検を通して、それを最後に今回の車検を通さないことを決めていた。今回更に自分の情勢が変わってきて車を維持できなくなったため、乗り換えずに純粋に手放すのみとなった。
当然ゼロ査定どころか整備費用でマイナスに飛び込むため、無料処分してくれる業者に引き渡すという手法をとるよりほかなかった。

いろいろと想い出のある車だったが、自分を育ててくれたもののひとつに数えられたことは間違いない。にもかかわらず、業者への引渡しを認印ひとつ*2で終えて浦和美園駅に降り立つと、涙一つ出ない自分に虚しさを感じずにはいられなかった。

*1:除雪溜まりがクッションとなって搭乗者・車ともにノーダメージ

*2:軽自動車の譲渡手続きは、OCR用紙1枚書いて認印押すだけ。普通乗用車のような印鑑証明とかは不要だった。