中耳炎

ちびが中耳炎を患って、深夜に病院に行った。

火曜の晩は同僚と食事して軽くビール1杯飲んで帰って、すぐ寝たんだけど…
深夜2時過ぎにmamaに叩き起こされて、ちびが「耳が痛い」と言って泣きじゃくってるとの事、しかも左耳。
…左耳と聞いて一気に目が覚めた。緊急事態だ。
うちのちびは生まれつき小耳症で、右耳が聞こえない。
痛がってるのは聞こえる方の耳だ。ヤバい、ヤバすぎる。最悪失聴なんて事態が脳裏をよぎる。
ちびが泣きじゃくってmamaから離れないので、救急医療機関を紹介してくれるテレホンサービスに電話して病院を紹介してもらう。足立区は耳鼻科の当直医が本当に少ないという事情を身を持って知ってるから。
案の定、区内でその晩耳鼻科の当直医がいたのは西新井病院ただ一つだけ。
他には千駄木の日本医大か東大ぐらいと言われた。
西新井病院は行ったことがないが、西新井なら車で環七からすぐだ。
医大と東大はよく知ってるので言わずもがな。
すぐさま西新井病院をググって場所を確認、大師前の信号曲がってすぐ、駐車場も離れたところだが完備。
mamaに意見聞いてここに決定、すぐさま病院に電話して病状を伝えて、診てもらえることに。
とりあえず急いで出掛ける準備。
下手すると酒気帯び運転の危険性があったんだけど、幸い帰宅が早かったので4時間以上は寝てる、飲んだ量が少なかった、帰ってから念のため二日酔い防止を心がけて牛乳で水分補給していた、寝て起きてから充分な量の排尿ができた、マスクして全然臭くない、で完全に抜けてると確信したので、自分で車を出した。
少しでも不安があったら救急車のお世話にならなきゃいけなくなるところだった。
ちびが窮屈に押し込められるのを嫌がってるので、拘束ベストは使えないけどチャイルドシートには泣きながらおさまってもらった。代わりに、急ぎながらもいつもの3倍安全運転。深夜の環七は大型トラックだらけでおっかないのだ。だもんで、本当に30分近くかかった。満願寺前交差点過ぎた角で、新聞配達のスーパーカブが(一時停止義務のとこ)止まらずに飛び出してきやがって、こっちは見えててスピード押さえてたから良かったものの、目の前抜きようもない位置をトロトロ走って、またウインカーも出さずにひょいと曲がっていきやがった。お前そんなに轢いて欲しいのかと小一(ry…。

とりあえず病院ついて先にmamaとちびを降ろして診てもらっとくように言って、自分は車を駐車場に駐めてくる。歩いて戻って院内に入った時には既に午前3時を回ってた。
ちょうど救急の診察室からドクターとヘルパーさん一人付いて出て来たところで、上の階の部屋に移動して診察するとの事。
エレベーターで上がった所は6F。どう見ても病室です。本当にありがとうございました。まさか入院扱いにして保険点数稼ぐ気か?…なんて嫌な予感がしたものの、すぐ全くの杞憂に終わった。どうって事はない、単に耳の中を覗きながら治療の出来る耳鼻科用の拡大鏡の設備が1Fになくて、やむなく入院患者用の処置室がある6Fまで通されただけだった。後で知ったんだけど、耳鼻科外来は別院の建物の中にあって、どうりで救急を診てる本館の診察室に耳鼻科の設備がない訳だ*1
だもんで、6Fの処置室まで移動する間、ちびが大声でわんわん泣きながら通ったので、6Fに入院してる患者さんたちにとっちゃ、さぞかし迷惑だったろうに違いない。ホントに申し訳ない限りだ…。
早速拡大鏡で診てもらって、ドクター曰く『すごく耳垢詰まってるね…』「スミマセン、時々耳掃除もしてあげてはいるんですが、何せ見ての通りまだ耳の穴が小さくて難しくて…」「掛かり付けの小耳症外来からは3ヶ月に一度ぐらい経過診がてら耳掃除に来るように言われてたのですがちょっと間が空いちゃって…」
全く親失格である、顔から火が出る思いだった。
聞けば、今回当直で見てくれたドクターは、小耳症で掛かっている東大のドクターとは顔見知りで、以前一緒に仕事をしたことがあるらしく。小耳症についてもご自身の得意分野というわけではないけど、その東大のドクターが専門分野で精通していることもよく御存知で、近場の適当な耳鼻科に掛かるよりよっぼど安心できそう。
とりあえず、拡大鏡はあってもバキュームの設備がないので、痛がってる左耳だけ手で除去してもらって診てもらったところ…『中耳炎ですね。』あああああ。
mamaによると、入浴時に水が入っちゃったらしい。このとおり耳の穴が小さいので、綿棒とかじゃ限界がある。
次の診察もここに掛かることをお願いして、薬を貰って帰ってきた。次回の診察で、反対の耳も掃除してもらおう。
で…その薬貰うのも、新屋で当直薬剤師1人なのに粉薬ばっかり多くて大変で、時間掛かったんだけどね。。。
病院出たら、空が白んできてた。家に帰りついたら、4時回ってた。
これは寝たら起きられないと思いつつも、やっぱり持たなかったので寝て8時に起きて、遅刻ギリギリで出社した。

投薬を待っている間、ロビーの掲示物をながめてみた。どうやらこの病院の経営母体は、朝鮮系(しかも北)の出の人らしい。役員にも、帰化した人だけでなく在日の人も名を連ねていて、掲示物のコラムにも朝鮮名で記事を書いていたりする。どうりで別館が新しく立派な建物だったり、至近距離に老人介護施設開いたばっかりだったり、金回りがいいわけだ*2
でも、足立区西部の大きな某病院のようにあからさまな保険点数稼ぎに走ってる病院なんかより、全然いい先生がいる。
世の中、複雑だ…。

*1:東大クラスのERには耳鼻科の診察台も拡大鏡も、それどころかX線やCTすら向かいの部屋にあったりするけどね…。不通の病院じゃそこまで揃ってるなんて事は滅多にないわけで…

*2:関西や中京の方には朝鮮系の人が経営する金融とかパチンコチェーンとかあるもんね