信濃撤退論には断固反対。

某匿名BBSで、「信濃を斎藤に明け渡せ」なんていう書き込みが、ちらほら見受けられます。蜻蛉の個人的趣味嗜好には400%反する考えで、古くから武田を愛する者の発言とは到底思えませんけどね。
ただ、どんな意見にも一理あるので*1、自分なりにシミュレートしてみました。
まず、ただ単に信濃を明け渡しただけでは何の効果もありません。上杉から直接攻め込まれない、ってだけでも大間違い。
大名アルゴ修正以後今のところ斎藤に「勝利」できる戦力がないのですから、そのまま削られてあぼ〜んになること間違いなし。それでは上杉に信濃取られるのと何ら変わりはありません。つまり最悪の愚策。
そうならないためには、信濃を一旦斎藤に明け渡す前に一策二策必要。
まず敵対枠フリーの北条に、斎藤の敵対枠が1つ空いてるのでこれを確保しておいてもらう。そのためには、北条の敵対票を可能な限り斎藤に集めてもらって、武田は信濃陥落直前からそれなり(50%以上)に斎藤に敵対を入れておく必要がある。これで武田と北条で信濃を挟撃することができるようになるので、奪還はいくらか容易になる(…はずと思いたい)。
それから同時にもう一策、今度は北条が上野を挟撃されないようにするために、斎藤以外にもう1国仮想敵対を作っておく必要がある。これは隣接してる上杉朝倉以外ならどこでもOK、幸い雑賀の敵対枠が空いてるみたい。
この2つが成立したら、あとは上杉に敵対を取られないよう友好票を集中し続けてさえいえれば、信濃が斎藤の手に渡ると同時に今度は逆に上杉を封じることができる、のではないかと。
そうすれば、武田は北条と協力して信濃の国力を回復させないようにネチネチネチネチネチネチ小競り合いしていって、上杉にしびれを切らさせている間にゆっくり武田と上杉の敵対を外して、それから一気に信濃を奪還して、上杉は川中島に手出しできないまま再び美濃攻めに転じる、と。
…ことがそう簡単に運ぶはずがあるわけないです。これにもアキレス腱がありまして、準備段階で本願寺が復興したらすべてが水の泡。武田の滅亡はおろか、一気に今川北条まで不利に巻き込んでしまいますから。復興戦勃発は全ての外交イベントに最優先するので、防ぎようがありません。しかも北条は本願寺斎藤雑賀の三国を相手に本丸防衛するのはきついというか無理*2、さすがにそれはリスク大きすぎです、三国同盟こぞって崩壊の危機に晒されますんで。
…というわけで、この妄想も却下。
仮に北条を巻き込まなかった場合でも、上杉は武田が滅亡するまで対北条開戦には踏み切らないでしょう。彼らは復興まで長い時間堪えてきた忍耐力と団結力があります、きっと上野には目をくれず、武田が信濃を奪還するのを待って再び武田に襲い掛かってくるでしょう。これでは振り出しに戻るだけ。そのまま上杉は甲斐への最短距離を突き進んでくるでしょう、私が上杉ならそうします。上野に手を出すのは斎藤が武田を滅亡させるぐらいの旗色になってから。
…結局、信濃を敵に渡したところで、いいことなんてありません。目先の挟撃回避という餌に喰いついては、甲斐ごと奪われてしまうのがオチです。
ならば、信濃防衛をがんばるのが最善策なんじゃないでしょうか?

以上、外交関係をwebで見て帰宅前の書き込み。これから帰ります。
…ってか、こんな長文かいてるヒマあるんならとっとと帰れや自分。


*1:そりゃ、泥棒にだって五分の理があるんですからw

*2:前回上杉復興を阻止できなかった前例がありますから…というより群雄で復興は相当難しいんじゃないかと。