昨日は

昼過ぎから横浜に出かけた。
目的は、9月に亡くなった恩師の弔問。
TXと山手線と東海道線根岸線と、神奈中バスを乗り継いで2時間以上掛った。…東京からのぞみに乗ったら京都まで行けるぐらいの時間だ。
駅からのバス路線は地図の上を大きなS字を描いて走る。一般道路の無いところと、坂が急すぎてバスじゃ通れない所を避けて遠回りしてるからだ。*1
道が途中で酷く渋滞してた事もあって、バスだけで30分近くかかった。珍しく女性の運転手だった*2
恩師宅は、坂道の多い丘陵地帯の閑静な住宅地にあった。完全に車文化圏だ。
昭和50年代の分譲住宅地だけあって、どこもちょっとした庭付きの一戸建てばかりが整然と建ち並んでいて、この日みたいに太陽が出てない時に下手に見回そうものなら、方向感覚を失ってしまいそうでおっかない。*3
突然訪問したにも関わらず、奥さんが暖かく迎えてくれた。かなりあつかましいけど、もし事前にアポとろうとして断わられたくなかったので、凄く無礼ではあるけどもこうしてしまった。
2Fの居間に通していただき、仏壇に向かい、線香をあげて手を合わせた。遺影は、亡くなった季節の紅葉を背景に、在学当時と同じ、記憶にある姿の先生が、微笑んでいた。
先生の奥さんと在学当時の思い出話に花が咲き、話してるうちにも忘れていた思い出がどんどん蘇ってきた。
僕が小5小6の2年間を受け持っていただいたのだけど、ちょうどその5年生のときにうちの学校に着任してこられた。その数年後、既に僕は高校を出て専門学校に通っていた頃だと思うんだけど、先生は副校長に昇進なさって違う小学校に栄転された。奥さんの仰る所によると、教師生活の中でも僕等の学校で教鞭を執っていた時が一番楽しかったのだそうで。
…あっという間に30分近くも話し込んでしまい、ちょうど来客がありそうな電話があったところでおいとました。
帰り道は、来た時のバスがえらく渋滞していたのを嫌って、近道を歩いて帰る事に。
一口に近道と言っても、坂道ばかりの約3km弱。30分覚悟のコースだ*4
その下り坂の途中、どうやら先生のお宅に袱紗を置き忘れていたようで、奥さんがわざわざ車で追いかけて届けて下さった。申し訳ない限り。

*1:こういう所こそ、地下鉄4号線のような建設需要があるんじやないかと思う。上大岡か港南中央港南台〜桂台中央〜金沢八景、って感じで。

*2:亜麻色のロンゲで萌えボイスの眼鏡っ娘だった

*3:さすがにケータイのナビに頼った。

*4:と言っても、最初のうちは急な下り坂ばかりなので、かなりらくちん